PCAFとは
The Partnership for Carbon Accounting Financials(PCAF)は金融機関による国際的なパートナーシップであり、金融活動に関連する排出量の測定と開示を可能にすることで、金融セクターが透明性を確保しながら適切な開示を行い、排出削減に向けた行動を起こすことを支援しています。
PCAFの署名機関は、GHGプロトコルのスコープ3カテゴリー15(投資)に係る要件に準拠した、「The Global GHG Accounting & Reporting Standard for the Financial Industry」(PCAFスタンダード)を策定する他、PCAFスタンダードの実践をサポートする様々なリソースを開発、維持しています。
PCAFは2015年にオランダの14の金融機関によって設立された後、ヨーロッパ、北米、中南米、アフリカ、アジア太平洋地域にネットワークを拡大しています。2024年4月現在、475を超える世界の金融機関がPCAFに署名し、PCAFスタンダードに沿って金融活動に関連するGHG排出量を測定、開示することを表明しています。
「PCAFスタンダード」について
「The Global GHG Accounting & Reporting Standard for the Financial Industry」(PCAFスタンダード)は、PCAFコアチームによって管理され、PCAF署名機関のニーズに応えるべく、継続的にアップデートし、内容を拡充しています。
2020年に第一版が公表されて以来、PCAFスタンダードは、Financed Emissions(投融資に係る排出量、ファイナンスド・エミッション )の7つのアセットクラス毎の算定手法の他、Insurance-Associated Emissions(保険引受けに係る排出量 )、Facilitated Emissions(資本市場関連業務に係る排出量) と、その対象を拡大してきました。 PCAFスタンダードの詳細については、PCAFの公式Webサイトをご確認ください。
PCAF日本事務局について
弊社は2022年4月にPCAF日本事務局に就任しました。本邦金融機関にPCAFに関するグローバルな動向についての情報提供を行うとともに、PCAF グローバル事務局に対しては日本固有の状況や情報の共有を行うことで、PCAFの日本国内における展開・発展に貢献しています。PCAF日本事務局は、2021年11月にPCAFの本邦加盟機関により発足した「PCAF Japan coalition」と密接に連携し、その活動を支援しています。また、環境省がサポートする21世紀金融行動原則とも連携し、地域金融機関へのPCAFスタンダードの普及にも努めています。
2023年6月には、 21世紀金融行動原則と協働し、「PCAFを活用した投融資先の温室効果ガス排出量(ファイナンスド・エミッション)算定の手法と事例」と題したオンラインセミナーを開催いたしました(リンク)。